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蛭子能収氏インタビュー 「世界にはばたけ!蛭子さん~そもそも、なぜ漫画家に?~」 (2/5)

10/09/02 10:40

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2 なぜ漫画家に?

― では、ストーリーをつくってコマで割ってセリフを書き込んでっていうのはいつ頃から?

それは、18才の時に漫画クラブっていうのに入ってから始めましたね。

― それまでは、漫画を描こうなんで意識は?

全く無かったです。

― 小さい頃に漫画を読んでてとかも?

いや、よく読んでたんですよ。
鉄人28号とか、資本マンガの『影』とか『街』とか。そういうのが凄い好きだったんです。
中学高校時代は全然漫画を読まなかったんだけど
高校卒業してから働いてた看板屋の同僚が「漫画クラブ」っていうのを作ってたの。
ほんで、俺もそこに入れてもらおうかなって入って。
そしたら、そこが「ガロ」っていうのを定期購読してたの。
そこに載ってたつげ義春の描いた「ねじ式」を見て凄いなって思ってね。
「漫画家になりたいな」ってちょっと思いました。

― 「ねじ式」が切っ掛けだったんですね。

もう、「ねじ式」は凄いと思いました。
今までの漫画とは全くカタチの違う漫画で。
これは、ほんと斬新で凄いなぁと思ったんですよ。
芸術性もあるし、とにかく普通の漫画じゃないなって。

― 「俺もこういうのが描きたい!」と思われたんですか?又は「やられた!」っていうか?

「やられた!」とも違うんですね。
本当はああいうのは自分が先にやれたらって思ってたんですけど・・・
自分の才能の無さを感じましたね。

― 才能の無さとは?

つげさんの作品は全くデザイン的じゃないんですね。
グラフィックデザインとかアートは全く考えてないと思うんですよ。
何ていうか「人間の不思議な感情」
そういうのを、ただ漫画にしてるだけだと思うんですよ。
レイアウトとか「格好良いふうに描こう」とは一切考えてない自然に書いた格好良さがあるんですね。

― なるほど、意図せず描かているところに惹かれたと。

やっぱり自然なのが一番良いんですよね。
つげさんの自然に考えずに描いたあの・・・・「アート」って俺は呼びたいんですけど。
根本さんも自然にレイアウトなんて一切考えないで
画面にとにかくゴチャゴチャに埋めていこうっていうあれでしょ?
だから、そっちの人の方が何か人間くさくていいんじゃないですか。
俺はそう思いますけどね。
・・・だけど、俺のはどうしても作り物っぽいから。

― 蛭子さんはその辺りを意図的に意識して描かれてるんですか?

うん、計算。
レイアウトがどうのこうのって考えて格好良く見せようとするんだよね。
だから俺の場合は何かこう・・・すました絵っていうか・・・

― 自分の作品を見るとそういった意図された部分が鼻について?

ちょっと、嫌になるときはあります。
でも、もうそれしか描けないから・・・描けないんですよ、何か。
だからもう、それで行くしかないと思ってますけど。

― でも、蛭子さんの絵は一目で「蛭子さんの絵だ」って分かる個性と存在感がありますよ。

そうですかね?

― ちなみに「どのように見せたい」という意図されているんですか?

んー・・・奇抜なストーリーを、ただ楽しんでくれれば良いかなっていう感じなんですけどね。
あんまり人間の細やかな感動なんかが描かれていないので、ちょっとこう無機質な。
漫画じゃなくてデザインをみるようにして、漫画を見てくれたら良いかなって。
その人間の感情とかをもろに出すのは俺には出来てないような気がする。
だから、俺みたいなのはあれだよ
多分フランスとか絵画が進んで現代アートになっていったところではウケるかもしれないんだけども、アジア圏とか中国とか北朝鮮とかでは全くウケない気がするんですよ。
そっちでは人間のドロドロした情念のようなものがウケるような気がする。
まぁ、俺もよく分かんないですね。(笑)

― そういった点でもハッテンバプロダクションでは自分の作品が海外でどう評価されるか楽しみですね。

そうですね。それは楽しみですけど・・・売れたら良いんだけど。


※このイベントは都合により中止になりました。
蛭子能収展
日時:9月2日から9月28日まで(平日12時より23時、土日12時22時/水曜日定休)
会場:55CAFE
入場料:ご来店の際は1オーダーをお願いしております。
アクセス:田園都市線 二子新地駅より徒歩30秒
詳しくは⇒ http://ameblo.jp/fiveandfive/entry-10615199676.html


蛭子能収 (えびす よしかず)

昭和22年10月21日生まれ。長崎出身、O型、天秤座、長崎商業高校卒。
看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳漫画家に。
その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。
作風は不条理なギャグやギャンブルについての4コマ漫画、あるいは暴力的なモチーフを多用して内面のダークな世界を描く短編で知られる。

WEB) 蛭子能収 OFFICIAL WEB SITE
BLOG) エビスのシネマミシュラン




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