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蛭子能収氏インタビュー 「世界にはばたけ!蛭子さん~そもそも、なぜ漫画家に?~」 (3/5)

10/09/03 09:48

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3 しょうがないから漫画を描こう

― 根本さんはハッテンバプロダクション通じて海外に発信することで、蛭子さんはしかるべき評価を受けるべきだって。

へへへ(笑)根本さんがそれを本気で言ってるのかどうか分かりませんけど
どうなんだろ?心配ですけど。
なんかね、俺は昔から自分が能力以上に仕事してきたように思うんだよね。

― 自分の能力以上に?

能力以上にいっぱい仕事してる気がするんですよ。
「俺こんな能力ないのに、こんないっぱい仕事して良いんだろうか?」っていうくらいの
テレビでも何でもね。いつもそんなふうに思ってますけどね。

― 自分が望んでなくても、そういう仕事が入ってくる?

そうそう、「大丈夫かな?もうパンパンなんだけど」って思いながらやってんだけどね。

― じゃあ、漫画以外の仕事も誘われたからやってるという?

そう、自分から積極的にやった事はまず無いですね。
自分から積極的にやったのは若い頃に東京に出てきて、漫画を描いたって事ですかね。
それだけは積極的に描いた。
それとあと、シナリオ専門学校に行ったことと。
その2つは積極的にやりましたよ。
だけど、その後からは全て人から「こうしろ、ああしろ」と言われてやったことばかり。

― ちなみに、その東京に出て漫画を描いたっていうのはデビューはしてない頃ですか?

してない。

― じゃあ「漫画家になりたい」という事で上京されたと?

漫画家になりたいと思ってました。

― その漫画っていうのも、ガロに載りたいという?

そうですね、ガロに。
まぁ漫画家になりたいっていうより普通のサラリーマンになりたくないっっていうのが凄くあって(笑)
とにかく会社で働くのが嫌だから「漫画で食えたら良いな」っていうのが凄く頭の中にありましたね。

― 普通のサラリーマン以外の選択肢としてなぜ漫画だったんですか?どうしても漫画がやりたかったのか、考えた末に残ったのが漫画しかなかったのか?

いやぁ、残ったのが漫画でしょう。
最初は映画監督とかそっちの方になりたくてシナリオ専門学校に行ったんですよ。
それに挫折して「しょうがないから今度は漫画描こう」って(笑)

― それでシナリオ専門学校に行ったんですね。でも、なぜ挫折されたんですか?

東京のシナリオ専門学校に行って1年間通ったんですけど
1人も友達が出来なかったんですよ(笑)
俺ね本当は人と喋るのが苦手で、人見知りが激しいんですよ。
だから、むこうから俺に寄ってこない限り自分から積極的に全然いけない。

― じゃあ専門学校でも誰かに話しかけられるのをずっと待っていたけど・・・

そう、待っていたのに。
俺が考えていたのは
専門学校に行ってる間に何人かのグループが出来て、映画サークルみたいなのが出来て、
そこで「さぁ映画つくろうよ!」っていう風になってね
8人とか16人で映画を作っていくんじゃないかなって思ってたんですよ。
ところが、その仲間が1人も出来なかったの。(笑)

― 周りの人達はそんな風に映画を作ってたんですか?

いや、周りの情報も全然入って来なかったですね。

― 本当に会話も無かったんですね。

うん。

― じゃあそういった経験で漫画だったら1人で出来ると?

そうなんですよ、漫画だったら1人で出来るから。

― 昔から絵も描いてたということもあり?

そう。

― それで「ねじ式」が載ってたガロに持ち込んで。

そうですね。

― すぐにデビューに至ったんですか?

いや、2回目ですね。1回目は落ちました。

― それは長井さん(※)に見てもらって?

そう長井さんに「絵がちょっとマズイかな」とか言われて。

― じゃあ、2回目持っていった時は1回目と絵が全然違うんですか?

そうなんですよ。1回目に持っていった時はGペンで描いたんです。
漫画家っていうのはGペンで描くと思ってたから。
でも俺、Gペンを全然使ったことがなくて凄く線が硬かったの。多分それがダメだった。
それで次はロットリングペンで描いたんですよ、デザインみたいな丸いせんが良いかなって。そしたらそれで通ったから「あぁ、ロットリングペンで良かったんだ」って。

― タッチの問題だったんですね。

そう、タッチの問題だったんですよ。

※ 長井勝一:青林堂創業者(初代社長、会長)、『月刊漫画ガロ』初代編集長。宮城県塩竈市出身。白土三平や水木しげるといった有名作家から、つげ義春や花輪和一といった異才を輩出していった『名物編集長』として知られている。


※このイベントは都合により中止になりました。
蛭子能収展
日時:9月2日から9月28日まで(平日12時より23時、土日12時22時/水曜日定休)
会場:55CAFE
入場料:ご来店の際は1オーダーをお願いしております。
アクセス:田園都市線 二子新地駅より徒歩30秒
詳しくは⇒ http://ameblo.jp/fiveandfive/entry-10615199676.html


蛭子能収 (えびす よしかず)

昭和22年10月21日生まれ。長崎出身、O型、天秤座、長崎商業高校卒。
看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳漫画家に。
その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。
作風は不条理なギャグやギャンブルについての4コマ漫画、あるいは暴力的なモチーフを多用して内面のダークな世界を描く短編で知られる。

WEB) 蛭子能収 OFFICIAL WEB SITE
BLOG) エビスのシネマミシュラン




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