インタビューイベントマックスブログプロフィールpowered by MAX POWER

蛭子能収氏インタビュー 「世界にはばたけ!蛭子さん~そもそも、なぜ漫画家に?~」 (4/5)

10/09/04 10:00

interview_evis.jpg



4 「漫画」以外の仕事

― デビューしてからは漫画に絞って?

いやいや、全然お金がもらえなかったんでずっと働いてましたよ。
チリ紙交換したり、ダスキンの配達したり、とにかく7~8年は働いてた。
漫画家で独立しようかなって思ったのは33才の時だね。すごく遅かったです。

― その時には漫画で食べていけるようになったと?

ちょうどその時にコンビニが出来て
コンビニに置くちょっとエッチな雑誌がいっぱいできたの。
そういうところからも注文が来るようになって。

― よくガロ系の人達は漫画だけで食べていけないから色んなことをやったって。

皆もう必死にね。
特にイラストの仕事とか来ないかなって囁き合ってました。
新しい雑誌とか出ると、そこから仕事が来たなんて言われると羨ましがったりね。
とにかく、イラストの仕事が嬉しかったですよ。
漫画なんかより、うんと楽にね1ページ分を貰えるから。

― それまでの7、8年は辛かったですか?

いやね、それが俺は全然辛いなんて思ったことがないんですよ。
人間は普通は学校出たら働くもんだし、働くことは普通な事だから。
まぁ、「出来れば漫画家で食いたいな」とは思ったけど
基本的には「働かなければならない」っていう頭はあったから。
だから働くことに対しては全然抵抗がなくて。

― では、「なぜもっと自分に漫画の発注が来ないんだ?」「なぜ、評価されなんだ!」っていう不満なんかは?

いやいや、いつも俺は謙虚ですからね(笑)ホントですよ。そういうのは
発注が来る、来ないは向こうの都合だから、その人達に腹を立てるっていう事は全くありえませんよ。(笑)「出来れば注文が来て欲しいな」とは思いましたけど。

― じゃあ、漫画家として独立してから色んな誘いが来るように?

その頃、よく多いのが風俗を体験して漫画にするっていうのが多いんですよ。
そういうのだって皆ガロだけじゃお金にならないから喜んで引き受けてましたね。
俺は、結婚してたから変なこと出来ないし「何か女房に悪いかな」と思って
体験取材はね、ちょっと出来なかったですけど。
例えば、平口さんは結婚する前からやってたから。結婚しても止めなかったんでしょう。
でも、皆好きでやってるわけじゃないんだよ。

― テレビや役者の方面へのお誘いは?

それは柄本明さんがポスターのイラストを俺に依頼したんですよ、そっからですよ。
いくつか描いてるうちに「蛭子さんも出てみませんか?」って言われて。
じゃあ出ようかなって。
まぁ出たくなかったけどね、頼まれたら断れにくいから出たっていうか・・・

― 断れなかったからなんですね(笑)

だからね、俺自身の姿がこうやってテレビとかに出て一体何なの?って。
皆もさ、それを喜ぶのかな?っていう。ほんとに自問ですよ。

― 今でもずっと?

いや、今ではそれがバレてきてだんだん呼ばれなくなったっていうんだけど。
でも、ホントに何なんだろ?
俺ね、こないだ昔の徹子の部屋に出た映像を見てたら
あの顔は結構初々しかったなって思ったの。
やっぱ顔が良い顔してたんだなって、何かこういつも微笑んでるような。
だからテレビ向けの顔だったのかなってちょっと思ったりして。(笑)
今はね、仏頂面してるからさ。
よく何も喋る事もなく雛壇に座ってて、時々自分の画面の顔を見ると
「こういう顔いけないな」ってよく自分で反省してますけど。

― そうしたテレビなんかの出演も自分の能力以上を求められていると?

俺は本当は無口な人なんですよ。
だから何かしらないけどあまり喋りたくない事も無理して喋ったり(笑)
何かさ、芸人の人にツッコまれるの。俺がボケみたいになってて。
「何でツッコまれるんだろう?・・・俺はそう思われるか?」
って色々と疑問に思いつつ出てますけどね。ちょっと俺って何か情けないのかなって。(笑)

― 根本さんは蛭子さんの漫画の評価が低いのも、そういった時にドンと構えてないからだっておっしゃってましたよ。

えっ、そう?

― そこでハッテンバプロダクションで海外に発信する事で、日本での再評価に繋がる可能性はあると思いますよ。

そうそう。こないだ根本さんを少し感心しちゃった。
イベントでも根本さんが物販にも凄い力を入れててさ
いきなり楽屋でTシャツとか色紙とか用意して、自分の描くところは全部描いてきてて
「はい、蛭子さんココ描いて」って言ってさ。
凄いなと思った。根本さんのその・・・何だろうな?あの積極的な姿勢。

― 根本さんは先日、出版社の営業が信用できないということでご自身で書店に営業もされたようですよ。

そうなの?いや、根本さん凄いよね何か。
でも根本さんの姿勢は凄く良いことだと思いますよ。
そういうのは皆も見習わないとダメかも。


※このイベントは都合により中止になりました。
蛭子能収展
日時:9月2日から9月28日まで(平日12時より23時、土日12時22時/水曜日定休)
会場:55CAFE
入場料:ご来店の際は1オーダーをお願いしております。
アクセス:田園都市線 二子新地駅より徒歩30秒
詳しくは⇒ http://ameblo.jp/fiveandfive/entry-10615199676.html


蛭子能収 (えびす よしかず)

昭和22年10月21日生まれ。長崎出身、O型、天秤座、長崎商業高校卒。
看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳漫画家に。
その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。
作風は不条理なギャグやギャンブルについての4コマ漫画、あるいは暴力的なモチーフを多用して内面のダークな世界を描く短編で知られる。

WEB) 蛭子能収 OFFICIAL WEB SITE
BLOG) エビスのシネマミシュラン




Twitterでのつぶやかれ


大橋裕之インタビュー寺田克也インタビュー根本敬インタビュー蛭子能収インタビュー根本敬インタビュー石原まこちんインタビュー