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根本敬氏インタビュー : 「あのころ」と「いま」を根本さんに聞きました」 (2/5)

10/09/07 11:40

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2 ガロという雑誌

― 根本さんは昔から漫画をよく読んでたんですか?

俺が小学生の頃の男性向け週刊誌なんて数える程でさ、お金持ちのお坊ちゃんだったら毎月全部買って貰えたんだよ。だからそいつの家に行けば全部読めたの。
中学生くらいの頃から漫画もどんどん増えてきたんだけどさ、
その中でも異質な存在として『ガロ』があったんだよね。

― そのガロにハマっていったのはいつ頃ですか?

だいたい中学生の後半から高校生の直前になると、他の漫画なんてバカバカしいからってガロしか読まなくなる。
そこに対抗する形でメジャー路線っていうか柔らかい線で描く人たちが載ってる『COM』(※1)が出てきて、ガロあるいはCOMかっていう「ガロ派」か「COM派」ね。
そのどっちかしか読まなくなる人達が出てくる訳で、
そのどっちかの読者から作家になって参入していくっていう人達が出てくる。

― ガロとCOMっていうのは他の雑誌と何が違ったんですかね?

他と違ったのは音楽とかデザインとか、何か他の業界の人達も係わってたんだよね。
だから、単に周りの奴等は「少年チャンピオン」を読んで、ビートルズを聴いたり吉田拓郎を聴いたりというのを別個にやってるんだよ。
でもガロとかCOMっていうのは『読む』ってことが、同時にローリングストーンズを聞いたり遠藤賢司を聴いたり泉谷しげるを聴いたり、そういうのと繋がってるわけだよ

― それは音楽の特集があったりという事ですか?

特集があったっていうより、例えば紙面にも「読者のコーナー」に泉谷しげるとかそういう人達が漫画を描いて投稿してたりしてね。
フォークのイベントでも、皆がガロのことを言ったりするんだよ。
そういったカウンターカルチャーの人達が凄く支持をしていた。
他の商業誌は単なる漫画本で、漫画本の中にお金を払ってゲストとしてその人のグラビアページとかインタビューとかが載るってことはあったかもしれないけど
ガロの場合はもうちょっと何か・・・
夜のライブハウスに出るようなトコロから直接あった訳で。

― 雑誌とアーティスト自体と密接な関係があったんですね。

だから、辿っていけば今のロックとかフォークとかの系譜の中に
漫画雑誌であるにも係わらず、どっかで祖先として『ガロ』のDNAが入いるっていう(笑)

―中学校の頃にロックに出会って、もうロックしか聴かなくなるような衝撃がガロにも?

そうだね。でも、ガロはいきなりは入れないからね。
最初は「何だ!?」って思うんだよ。(笑)
だから、結構DNA的には深いほうより刻く部分であって
そういう意味合いも含めてあるよね、「ノーギャラでもいいや」って。
でも、その中でもガロとCOMの違いっていうのは・・・長井勝一(※2)
っていうね。
この話になっちゃうから。

※1 COM:「まんがエリートのためのまんが専門誌」がキャッチフレーズで1967年から1973年まで虫プロ商事から発刊された漫画雑誌。
※2 長井勝一:青林堂創業者(初代社長、会長)、『月刊漫画ガロ』初代編集長。宮城県塩竈市出身。白土三平や水木しげるといった有名作家から、つげ義春や花輪和一といった異才を輩出していった『名物編集長』として知られている。

※このイベントは都合により中止になりました。
蛭子能収展
日時:9月2日から9月28日まで(平日12時より23時、土日12時22時/水曜日定休)
会場:55CAFE
入場料:ご来店の際は1オーダーをお願いしております。
アクセス:田園都市線 二子新地駅より徒歩30秒
詳しくは⇒ http://ameblo.jp/fiveandfive/entry-10615199676.html


でもやるんだよ!根本敬が映像〜音源そしてトークで誘う『根本茎へのハッテンバの夜』
日時:9月10日(金) 開場19:00 / 開演19:30
会場:桜坂劇場 ホールB (沖縄)
料金:前売 2500円 / 当日 3000円
詳しくは⇒ http://www.sakura-zaka.com/lineup_l.html#a100910


超解毒波止場2010
日時:9月25日(土) 開場18:00 / 開演19:00
会場:六本木 スーパーデラックス
料金:前売:2300円 / 当日:2500円 (ドリンク別)
詳しくは⇒ http://www.super-deluxe.com/2010/09/25/


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<新刊> 「生きる2010」/ 根本敬 著
9月15日発売 青林工藝舎
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根本敬 (ねもと たかし)

1958年6月28日生まれ。自称・特殊マンガ家、蛭子劇画プロダクション・チーフ。他に文 筆・映像・デザイン・講演・出版プロデュース、「幻の名盤解放同盟」として廃盤歌謡曲復刻など多岐に渡り活動。
「因果者」「イイ顔」「電波系」「ゴミ屋敷」などといったキーワードを作り出し、悪趣味系のサブカルチャーへ与えた影響は大きく、日本のオルタナティブ・コミックの作家のなかでも、極北に位置する、もっとも過激な作風の漫画家である。2008年に第11回みうらじゅん賞を受賞。

WEB) 因果鉄道の旅とマンガ





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