インタビューイベントマックスブログプロフィールpowered by MAX POWER

おおひなたごう氏インタビュー

08/04/27 15:51

「宇宙宅配便マグロ」から「犬のジュース屋さんZ」、毎度進化し続けるギャク漫画家おおひなたごう先生に緊急取材!

今回はマグロの連載が終了という節目ということから現在のおおひなた先生の『漫画』そして『ルーツ』についてお聞きしました。

銀河宅配便マグロ 第1巻
銀河宅配便マグロ 第1巻

銀河宅配便マグロ 第2巻
銀河宅配便マグロ 第2巻

犬のジュース屋さんZ
犬のジュース屋さんZ
―おおひなたさんのマンガの描き始めって、念入りに設定を考えたりするんですか?

わりと思いつきだったりしますけどね。
でも、マグロの場合は今までと違ってしっかりコンセプトを考えようって感じで。
コスチュームや宇宙船も別のイラストレーターに発注して、結構細かくキャラクター設定もしましたね。

―でも、宇宙を舞台になぜ宅急便をもってきたんですか?

はははは(笑)よく覚えてないね。
マグロを開始するときにスターウォーズのエピソード3が公開してたんですね。
主人公のアナキンと師匠のオビワンが宇宙空間で大喧嘩するんですよ、それが何かちょっと笑えたんですよね。すごく壮大なストーリーなんだけど、やってる事はただの大喧嘩じゃんっていうのが(笑)それをちょっと描きたいなぁって。
だけど、なんで宅急便にしたんだろうな・・・?
最初はわりと配達の話とか描いてるんだけど、だんだん描かなくなりますからね。
どうでも良くなってきちゃって。

―おおひなたさんのマンガって複線を張ったらそっちにいっちゃいますよね(笑)

根気がないんですよね、うん。

―読んでると、そっちの方がイキイキしてるような・・・

あんまり設定に縛られない方がね、面白いものが出来るんですよね。

―でも、映画をもとにアイデアを取り入れることは多いんですか?

そういうの多いですよ、パロディーみたいなのも結構ありますしね。

―映画はどんなジャンルをよく見るんですか?

わりと色々なジャンルを見るようにしてますね。
でも邦画はあんまり見ない方ですね、とくに最近の邦画は。
うすた(京介)君なんかは、マグロ単行本の対談で「ジョゼと虎と魚たち」が良いって言ってたけど、僕ああいうの苦手なんすよ(笑)。いまいちこう感情出さないでしょ、役者が。
そこがリアルで良いって思うんだろうけど、僕はただの日常見てるみたいでつまらないなって。作りもんだから、もっと作りもん的でイイんじゃないのって感じがする。

―ストーリーがもっとポンポン発展していくような?


うん、キャストも感情剥き出しするようなのがイイですね、僕は。

―そういうのって、作品にも影響されてるんですかね?

そうなんですかね。
僕はオチなんかもちゃんとつけないと気が済まないタイプなんですよね。
盛り上がりもちゃんとつけないと気が済まない。

―そういえば、少し前に小池塾※にも通われていたんですよね?

あそこでは作画コースと原作コースっていうのがあって、僕は原作コースを選択して。それ以外に特別授業として小池先生の講義があるっていう感じでね。
「1にも2にもキャラクター」「キャラさえ出来ればストーリーは後からついてくる」っていうのが小池先生の教えでしたね。

―そこでは結構な影響を受けたんですか?

そうですね、僕も基本的にはキャラクターを起てて描いてるんですけど、そこまで意識的にやってなかったなって思いましたね。

―でも、確かにマグロは今までの作品よりもキャラクターが立ってますよね。回を重ねる事にドラマ性がすごく出てきて、僕は1巻よりも2巻の方が好きです。

やっぱり話が進むごとにキャラクターがどんどん固まってきますから、面白くなっていくはずなんですよね。だからきっと3巻が一番面白いと思いますよ。

―キャラが勝手に動き出すっていうやつですか?

そうですね、ロムっていうキャラクターが最初はちょっと弱いキャラで、周りのキャラクターの方が個性的だったんですけど、2巻の後半辺りからサディスティックな部分が前面に出てきて。それは僕の投影でもあるんですけどね。

―投影なんですか?

結果的に、自分で描いてますからね。自分自身がどうしても出てきちゃうというか。
自分に無いものを描こうと思っても、どうしても嘘くさくなっちゃうんで、もっと自分に素直に描こう意識してましたね。すると、どんどん面白くなったんですよね。
それが頂点に達してるのが3巻ですよね。

―自分に素直に描いたら、ギャグマンガになっちゃうんですね。

そうですね。

―おおひなたさんのギャグマンガのルーツとなったモノは何なんですか?

やっぱりWフジオ(赤塚不二夫、藤子不二雄)が元にあるけど、その後に色々な作品にも影響は受けてますよね。「マカロニほうれん荘」だったり「すすめ!パイレーツ」だったり。
あと「伝染るんです」とか「ゴールデンラッキー」とか「バカドリル」とかにも凄い影響受けましたから。だから、最初の頃はそういった人たちの影響を受け過ぎて、今読んでもコレ何々っぽいなって思うのもいっぱいあるんですよ。

―あっ「バカドリル」もですか?

うんうん、「バカドリル」でね吹き出しやコマを使う、いわゆる「漫画形式」でなくても笑わせられるんだってのが分かって、それを追求してたのが「俺に血まなこ」とかですね。

―最初は影響受けた要素をおおひなたさん的に消化して描かれてたと・・・

そういう影響がようやく抜け出てきたのが「おやつ」ぐらいからなんですよ。
「おやつ」で4ページものを描いてるうちに何とか自分のスタイルも出来てきた感じがしました。でもそのうちに何だか4ページでは足りなくなってくるんですよ。もっと大きいコマとか見開きとか使いたいなって思うようになって、もう少し長めのものを描くように意識しだしたのが虜(「フェイスガード虜」)なんですよ。で、虜で週刊8ページが出来たからもっと長いのがしたいなって始めたのがマグロですね。

―じゃあ、次はもっと長いものを描きたくなったり?

描きたいネタはいっぱいあるんですけど・・・今は、実は休みたくて。
あんまり描きたくないんですよ(笑)

―えっ!?

とにかく毎日毎日描いては子供の相手をしたりって感じだから、描きたいアイデアはあるんだけど、その前に休ませろ!っみたいな(笑)

―ははは(笑)でも、ちょうどマグロもこないだ終わりましたもんね。

また新しい作品に取り掛かられたりすると思うんですが、作品ごとに描く前にテーマを決めたりするんですか?

基本的にテーマは一貫してて、「いかにくだらないモノを描くか」なんですよね。
世の中って結構辛いことが沢山あるじゃないですか。そんな辛い時に僕の漫画を読んで「こんなにくだらないことが世の中にはあるんだ」って思ってくれて、今まで悩んでた事吹っ飛んでくれればイイなという一念で描いてますよ。だから「バカじゃねえの、コイツ!?」っていうのが褒め言葉。

―「くだらねぇの描きやがって!」って思われたり?(笑)

いくつだよコイツ?38って!!??
おっさんがこんな事描いてんじゃねぇよ!!っていう感じがイイかなって思って(笑)

―こんなヤツがいるんだったら、オレもまだ大丈夫かなって思いますよね。

そうそう、ちょっと救いになれればいいなって。
僕の漫画ってどこから読んでも楽しめるってよく言われるんですよ。だから枕元に置いて、寝る前にパッと開いて読んでから寝るって人もいるんですね。寝る前って何か色々考えちゃうじゃない、それを漫画読んで忘れてイイ気持ちで寝てもらえたら一番嬉しいですね。

―確かに、おおひなたさんの漫画はそういうとこあります。

だから今はそこだけですね、目指してるのは。
深く考えなくていいんですよ、ほんと軽い気持ちで読んでもらって笑ってもらえればイイなって・・・その為だけに、死に物狂いで描いてる。

―だけど・・・死に物狂いで描いてるようには見えないですよね。

はははは(笑)



※小池塾
正式名称は「小池一夫劇画村塾」。小池一夫が”劇画の衰退を食い止めるため”1977年に開講した、漫画家や漫画原作者・映画原作者の養成塾。高橋留美子、原哲夫、山口貴由など多くの漫画家やクリエイターを輩出し、1988年に一旦中断されるが、2006年に再開。


お忙しい中有り難うございました。

そんな、おひなたごう先生が5月に大阪にてトークイベントを行います!


montage漫画家トークイベント第四弾!! 
おおひなたごう×和田ラヂヲの『ギャグまん』
~ギャグ漫画家、おおひなたごうと和田ラヂヲがなんと大阪で大喜利対決!!~

5月18日(日) OPEN18:00/START18:30
前売2000円/当日2500円(1ドリンク代別途)
<出演>おおひなたごう 和田ラヂヲ 解説:藤原隆博(ヤングジャンプ編集者)
会場 : 桜川montage
大阪市浪速区桜川1-7-30 リバーライズビル2F TEL 06-6561-8611

☆アフターパーティー
おおひなたごう×和田ラヂヲ『ギャグまんアフター』 @桜川montage
START:21:00  料金:1000円(1ト゛リンク付)
終了後、アフターパーティーも開催決定!おおひなた先生の弾き語り他、マル秘余興もあり。
話すもよし、触るよし、漫画家さんと一緒に呑みましょう♪

[予約&問い合わせ]
montage
tel:06-65618611
e-mail:info@montage-live.com

Twitterでのつぶやかれ


大橋裕之インタビュー寺田克也インタビュー根本敬インタビュー蛭子能収インタビュー根本敬インタビュー石原まこちんインタビュー