タイム涼介インタビュー(1/6)
11/07/11 10:00

2007年からタイム涼介氏が新境地として始まった「アベックパンチ」が連載終了!
無事に単行本の上・中・下巻が発売されると同時に
なんと、実写映画化まで!!※現在、劇場公開中!!
http://www.enterbrain.co.jp/cp/avecpunch/
そして、コミックビームにて新連載『-I.C.U-』もスタート。
・・・これは、完全に
いま漫画家タイム涼介にとって大きな節目であり
「アベックパンチ」という作品が
本人にとって大きな「何か」を与えたに違いない!
1 一球入魂!!
■アベックパンチを描くにあたって
― 4年間ずっとアベックパンチの1本に向かい合ってましたね。
やっぱり今まで順調じゃなかったから、毎回勝負しないと駄目で。
『あしたの弱音』(※)の単行本もアベックパンチの1巻が出ないとなかった話だったし。
全部が後から後からだから、そんなに余裕のある気持ちじゃないんですよ。
※『あしたの弱音』(2007)5年に渡りコミックビーム誌上で連載され、アベックパンチ1巻に合わせて単行本化。当初、普通のギャグ漫画であったのが、勝手にキャラクターが暴走し、途中でシリアスな青春漫画となった異色の作品。
― では、アベックパンチの連載もいつまで続くかは分からなかった?
運が良ければ、3巻くらい描ければなってくらいで・・・
3巻っていっても今回の上中下のぶ厚いのじゃなくて、普通の3巻でね(笑)
でも、そんなの口約束だから少しやって駄目が見えてきたらすぐに消える話だし。
― そうやって駄目になった話も沢山あるんですか?
そんなのばっかり。
今まではショートギャグを描いてたから単行本が確約されての連載っていうのはなくて。
売れてる作家さんだったら、単行本出しても編集部の方にも数字が見えてるだろうけど、俺じゃ見えないですしね。
― じゃあ、アベックパンチの連載もビームとしては賭け的な感じで?
賭ける程の勝負じゃないかもしれないけど(笑)
多分「育ててやろう」っていう長い目だと思う。
『あしたの弱音』の最後に「ストーリーものもいけんじゃないの?」って言われて。
過去の実績を買ってページをくれたんじゃなくて「やってみるか?」って感じの。
ビームがそういう事をしてくれる雑誌だったんですよ。
― チャレンジの場をもらえた?そうですね。
今まで短いページのものを何本も同時進行させるっていうカタチで
あまり良い結果は出なかったから。
だから「次は1本に絞ろう」って気持ちでのスタート。
その一球入魂の方が反応も良かったんですよ。
― でも一球入魂っていうやり方は、ある意味覚悟も入りますよね?
それよりも「この仕事を続けていけるのか?」っていう危機感の方が強かったかな。
― 危機感を感じていた?
何気に漫画家始めて10年くらい経っちゃってたから、後戻りが難しいんですよ。
だから、「辞めて何かを?」っていうのは考えてなくて、
むしろ「ホントに本気で描いてたのか?」っていう根本的な部分を考えるようになって。
本気で描いたつもりで必死だったんだけど、その必死の基準を上げないとっていう感じかな。
― もっと追い込まなきゃと?
追い込んだつもりだったんだけど、実際には追い込んでなかったっていう。
― それに気づいた切っ掛けは何ですか?
『あしたの弱音』の途中で、他の連載と同時に
単行本を3社くらいで一斉に出そうっていう良い話があったんですよ。
だけど、その内の1社がやっぱり出せないってなって。
じゃあ、立て続けにあとの2社の話もポシャって・・・
しかも、ポシャったと同時に連載も全部終わって。
『あしたの弱音』だけが残ったんだけど・・・
その時は考え直さざる得なかったですね。
このまま数打ちゃ当たるっていう考えは無理だぞって。
このやり方じゃ先には進めないぞって思って。
― それがあって、一球入魂でアベックパンチに挑まれたんですね。
そうですね。
【単行本 eBookJapan(電子書籍)】
日直番長